「膝に水がたまる」とよく言いますが、水とは関節液と呼ばれるものです。
関節液は通常、膝の関節内で分泌・吸収されて一定の量に保たれています。しかし、膝の軟骨に傷がついたりすり減ったりすると、壊れた軟骨の小さなかけらなどが関節内を刺激して炎症を引き起こし、関節液の分泌を促します。
この状態になると、分泌する量のバランスが崩れて関節内に関節液がたまるようになります。
では、膝に水がたまるのはなぜか?
それは、たまった水(関節液)が壊れた軟骨の小さなかけらなどの有害物を排除するためです。
この時の関節液には、有害物を分解するための分解酵素や、有害物を排除するためのリンパ球や白血球などが多量に含まれています。そして関節内の炎症が治まると、吸収される関節液の量が増えて徐々に関節内にたまった関節液も引いていきます。
膝に水がたまるというのは、自分で自分の体を治そうとしているという事なんですね!